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ロンドン・ヒースロー空港の利用法まとめ ~入国、出国、トランジット~

公開日: : 海外の空港情報 , ,

ロンドン・ヒースローは世界一の利用客数を誇る国際空港です。
それだけに、広く便利ですが、いつも混雑していて迷いやすい空港でもあります。

空港コードは「LHR」。

空港ターミナルは5つあり、直行便で日本へ戻るなら、ターミナル3か5の出発となります。
(ちなみにターミナル3には、JALとANAがあり、日本への直行便を出しています)

ヒースロー空港からの入国編

飛行機を降りたら到着のサインに従って進み、入国審査・荷物受け取り・税関の順に進んでいきます。
これには通常40分ほどかかりますが、特に混雑している場合はさらに時間がかかります。

・入国審査

入国審査に並ぶ列は2種類あります。欧州連合(EU)市民用とそれ以外の国民用です。パスポートとその他の必要書類を準備して並びましょう。

預けた荷物の受け取り

荷物受け取りエリアでは、スクリーンの案内を見て、ご利用便の荷物を受け取る回転式コンベヤーに進みます。必要な場合はトロリーも利用できます。

税関

税関では、EU市民は青色の出口を通ります。その他の国民は、申告する物がある場合は赤色の、ない場合は緑色の出口です。

ヒースロー空港から市街地へのアクセス

車の場合

各ターミナルの到着エリアには、主要レンタカー会社のデスクが設けられています。ヒースロー空港から英国各地方へ向かうにはロンドン外郭環状高速道路のM25が、またロンドン、イングランド西部、ウェールズ南部方面へは高速道路のM4が便利です。ロンドン市街へは約1時間かかり、渋滞税の支払いが必要となる場合もあります。

列車

ノンストップのヒースロー・エクスプレスはロンドン・パディントン駅まで15分、途中停車するヒースロー・コネクトは25分の所要時間です。

ロンドン地下鉄

ピカデリー・ラインを利用すればロンドン中心地まで1時間未満です。

バス

到着のターミナルから、国内各地500ヵ所を超える目的地へ、各種バスが運行しています。

タクシー

公認タクシーは各ターミナルの外にてご利用できます。ターミナル内でタクシーの勧誘を受けても拒否した方が確実です。ロンドン中心地までの所要時間はおよそ1時間、料金は40~70ポンドです。

ヒースローでトランジット(乗り継ぎ)をする場合

手荷物の受取りが必要かどうか

トランジットの場合、荷物を一度拾う必要があるかどうかで、ずいぶん手続きが違います。

まずは旅行会社に確認が必要です。多くの会社では、荷物の受取りなしで、目的地まで運んでもらえます。
もし、自分でチケットを組み合わせて作った旅程なら、荷物の受取りが必要です。

・預けた荷物を受け取る必要のある方

到着(Arrivals)のサインに従って進み、入国審査・荷物の受け取り・税関審査を通過して出口を出た後、出発カウンターで乗り継ぎ便のチェックイン を行います。
別のターミナルに移動しなければならない場合は、ターミナル1と3の間は歩いて移動できますが、ターミナル4と5についてはターミナル間を運行する無料の鉄道を利用しましょう。

荷物を最終目的地まで預けた方

乗り継ぎ便(Flight Connections)のサインに従って進みます。別のターミナルに移動しなければならない場合は、無料のバスをご利用しましょう。

ターミナルのどこかで寝る事が出来る?

日中は、ターミナル3から出発の旅行者は、(セキュリティチェック通過後に)ラウンジのベッドを予約する事が出来ます。
部屋は2時間から予約可能で、朝4時半から夜22時半まで利用できます。

ターミナル内に、一晩寝れる場所はありませんので、ホテルを予約する必要があります。

出発ゲートの番号はどのように探せばいい?

出発ゲートに到着したら、インフォメーションボードを確認しましょう。
離陸の1時間前から表示されるようになります。

ヒースローから出発する場合

ヒースローでの搭乗手続き

旅行に遅れが生じないよう、チェックインはなるべく早めに済ませましょう。
「どれくらい前に空港に到着しておくべきか?」が気になりますが、もちろん早ければ早い方が確実です。
一般的な目安としては…

  • 長距離便 :約3時間前
  • ヨーロッパ便:約2時間前
  • 国内 :約90分前

(注意)近年のセキュリティの厳重化によって、さらにここから30分程余裕を見た方が良い場合もあります。

どのターミナルへ行くべき?

ヒースロー空港へ向かう前に出発のターミナルを確認して下さい。ターミナルは全部で5つあります。

ターミナル1と3はいずれも空港敷地内の中心部に位置しています。
ターミナル4は空港全体の南寄りにあり、専用の入り口から入ります。
ターミナル5は空港全体の西寄りにあり、専用の入り口から入ります。
ターミナル2はリニューアル中。2014年6月にオープン予定です。

到着した後は、各ターミナルの搭乗フロアへ行きましょう。
ターミナル1と4なら2階、ターミナル3なら1階、ターミナル5なら最上階です。
次に、インフォメーションボードを見ながら、チェックインゾーンへと向かいましょう。

ターミナル間の移動時間

 移動方法所要時間
ターミナル 1→ターミナル 3徒歩10 分
ターミナル 1→ターミナル 4ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 1→ターミナル 5ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 1→ターミナル 5地下鉄16 分
ターミナル 3→ターミナル 1徒歩10 分
ターミナル 3→ターミナル 4ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 3→ターミナル 5ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 3→ターミナル 5地下鉄16 分
ターミナル 4→ターミナル 1ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 4→ターミナル 3ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 4→ターミナル 5バス20 分
ターミナル 5→ターミナル 1ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 5→ターミナル 1地下鉄16 分
ターミナル 5→ターミナル 3ヒースローエクスプレス20 分
ターミナル 5→ターミナル 3地下鉄16 分
ターミナル 5→ターミナル 4バス20 分

インフォメーションボードに表示される英語の意味

出発ラウンジにあるインフォメーション・スクリーンで利用便を確かめましょう。
飛行機の準備が整い次第、ゲート番号が表示されます。搭乗(Boarding)の開始は通常、出発時刻の45分前です。

インフォメーションボードに表示される、飛行状況はこのようになっています。

SCHEDULED: 到着は定刻の予定
EXPECTED: 飛行機は飛行中、到着予定時刻は表示どおり
ESTIMATED: 飛行機は飛行中、現時点での到着予定時刻は表示どおり
DUE: 飛行機に遅れ、到着予定日時は表示どおり
LANDED: 飛行機は着陸、着陸時刻は表示どおり
DELAYED: 飛行機に遅れ、到着予定時刻は不明
CANCELLED: 飛行機は運航中止―詳しくは航空会社にお問い合わせ下さい
CONTACT AIRLINE: 飛行機の運航に関し変更がありますので、航空会社にお問い合わせください
SCHEDULED: 出発は定刻の予定
GATE OPEN: 搭乗ゲートがオープン
BOARDING: 搭乗中
LAST CALL: 搭乗最終案内中
GATE CLOSED: 搭乗終了
TAXIED: 飛行機はゲートを離れ出発
AIRBORNE: 飛行機は離陸

手荷物持ち込みと液体物の制限について

ヒースロー空港から手荷物として機内に持ち込める物には細かく制限があります。
制限にかかったものは、没収されますのでご注意を。

・バッグのサイズと数

不必要な遅れを避けるため、ヒースローでは手荷物は二つまでというルールがあります。

また、それらのバッグのサイズは、56cm x 45cm x 25cm 以内でなければいけません。
小さなハンドバッグも、バッグとしてカウントされます。

液体物の持ち込み

出発ロビー前のセキュリティーチェックで、液体の持ち込みについても確認されます。
ボトルに入った飲み物はもちろん、化粧品や香水も制限の対象となります。

  • 液体は、ボトルなどの容器に入った形で、100ml以下。
  • 透明な容器まはたボトルで、開け閉めの可能な状態にしておく必要があります
  • 20cm x 20cm以上の大きさの容器は不可

これらの制限を超える分は、手荷物としては持ち込めませんので
飛行機に預けるキャリーケースの方へ入れておきましょう。

ただし、これには一部例外もあります。

  • 赤ちゃんを連れてのフライトで、赤ちゃん用のミルクの場合
  • フライト中に飲まなければならない、液体上の薬
     (ただし、診断書など医師による証明が必要です)

また、可燃性のある液体、毒性のあるものなどは
これらのルール内であっても、全て持ち込み不可です。

機内持ち込みが禁止されているもの

・尖ったもの。6cm以上のナイフ、カミソリ、カッター、ハサミ(6cm以上)、アイスピックなど。

・バール、ドリル、ドリルのビッド、のこぎりなどの工具

・鈍器(バット、ゴルフクラブも含みます)

・爆発する可能性のあるもの(花火も入ります)

・危険物(可燃性、毒性のあるもの。マッチも含まれる事が多い)

・ライター (ただし一人ひとつまでは持ち込み可能)

セキュリティチェックを通過できるかどうか、わからないものは
極力、手荷物にせず預け荷物としましょう。

空港の免税店で買った物を、機内持ち込みするには

セキュリティチェック後の免税店で買ったものは、ほとんどが飛行機に持ち込めます。
(免税店で100mlを超えるサイズの化粧品や香水を買っても、機内持ち込みは可能です)

ただし例外があります。

・オーストラリア便
 100mlを超える量については、機内に持ち込みできません。

・他の国で乗り継ぎをする場合
 乗り継ぎを行う空港でのセキュリティチェックに引っかかる可能性が高いためです。
 購入する前に、乗り継ぎの空港名などを伝えて、大丈夫かどうか確認しましょう。

知っておくと意外に便利な情報

ヒースロー空港には、セルフサービスの搭乗手続きがあります

セルフサービスの搭乗手続きを利用すると、端末でチケットを印刷し、預かり荷物を指定の場所へ置くだけで、手続きが完了します。
セルフサービスの搭乗手続きが利用できるのは、以下の航空会社です。

Aer Lingus
Air Canada
Air France
American Airlines
British Airways
Japan Airlines

KLM
Lufthansa
SAS
United Airlines
Virgin Atlantic
Gulf Air

* ただし、目的地やフライトによっては利用できない事もあります。利用可能かどうかは、旅行会社へ事前に確認しておくと便利です。

オンライン搭乗手続きもあります

ネットを使って、事前に搭乗券を印刷しておく事も可能です。
空港についてするべき事は、ただ荷物を預けるだけ。これも利用できる会社は限られています。

Air France
British Airways
Cathay Pacific
KLM
Lufthansa
SAS

Singapore Airlines
South African Airways
Swiss
Turkish Airlines
Virgin Atlantic

ヒースローの手荷物一時預かり所

意外と安い価格で、手荷物の一時預かりが出来てしまいます。面倒な時はいっそ預けてショッピングを楽しみましょう。

預ける期間 価格(荷物一つあたり)
4時間まで 5ポンド
4~24時間 9ポンド
24~48時間 18ポンド
48~72時間 27ポンド

まとめ

いかがでしたでしょうか。入国にしろトランジットにしろ、ヒースロー空港は世界最大の空港です。
世界一をぜひ楽しんできてくださいね!

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